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意外な事実!家庭での父親の重要性

みなさんの家庭では、それぞれに、どんな役割がありますか?

父親の存在はどのくらい意義があるでしょうか。

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<家族の役割

 

我が家では、お父さんはお仕事、お母さん(私)は子育てと家事と、ちょっとの仕事、2歳をちょっと過ぎた息子は、大好きな外遊びや生活上のお手伝い、電車のおもちゃと、おままごとと、最近できるようになったブロック遊びでフル稼働です。

 

家族にはそれぞれ、家庭によって違った「役割」があります。

 

生活リズムやおうちのルールを知り、家庭という小さな社会での生活で、子どもは決まりごとや秩序を学んで守ることを覚えていきます。

家庭での生活は、それほど重要なことでもあるのですね。

 

先日、知人から、気になることを聞きました。

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「お父さんが中心になっている家庭で育った子どもは、まっすぐに育つんだよ」と。

 

「へー、そうなんだ!」と思いながらも、どのような根拠があるのか知りたい私は、色々と調べてみました。

すると、アメリカの学者によるある研究結果にたどり着いたのです。 

 

<子どもの性格が父親で決まるという事実

 

学者の名は、ロナルド・ローナー氏。コネチカット大学の研究所長であり、人類学者です。

 

その研究の結果というのは、

 

子どもの性格は父親で決まる

・母親よりも父親の愛情を多く感じて育つ子どもは、幸福感や人生の充実感を感じる

・父親から、愛されていない、認められていないと感じながら育った場合、敵対的,攻撃的,感情的に不安定な傾向が見られる

 

という驚くべきものでした。 

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望ましい父親のあり方としては、特に幼少期の多くの時間を一緒に過ごすこと。

 

子どもに、いけないことをいけないとしっかりと伝え、正せる関係を作ること。

 

ただし、困ったときの(お母さんに叱られた時なども含めて)逃げ場所でもあることです。

 

俗に言うイクメンである必要はなく、要は、子どもが、自分は愛されていると思えるように関わることが大事なのです。

時に優しく、時に厳しく、いざという時に善悪の判断を教える存在、それがお父さんなのです。

 

しかし我が家は、夫は帰宅が遅く、休みもほとんどないため、子どもと関われるのは朝の2,3時間程度です。それでも子どもにとっては父親の方が影響があるというこの結果、一体どのように受け止めたら良いのでしょうか?

 

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<家庭に、父親の存在感をプラスする

 

日本の現代社会では、父親不在時間が長い家庭も多いことでしょう。

 

そこでこの父親重要説の浮上……もう諦めるしかないように思いますが、実はこれをうまく切り抜ける方法がひとつあるのです!

 

それは、子どもが家庭の中に、父親の存在をしっかりと感じるようにすることです。

 

少しわかりづらいでしょうが、ここで活躍するのはお母さんです。

 

そしてその方法は、日頃から母親が、父親のことを話題に出すことです。

 

ただし、「もう!またお父さん靴下脱ぎっぱなしなんだから!」なんてイメージダウンになるような内容ではないですよ(笑)

そういった内容を日頃から耳にしている子どもは、お父さんを見下すようになってしまうので、よろしくありません。

あくまでも、母親がしっかりと父親を立てるスタンスが大事です。

 

晩ご飯の時には、『お父さんはまだお仕事頑張ってくれているから、「お先にいただきます」しようか。』や、『お父さんはいつも、家族の写真を大事に持っているんだよ。お父さん優しいね。』など、当たり前のような、どんなに小さなことでも良いので、父親の良い姿を見つけて子どもに話します

 

また子どもは、母親が父親の身の回りのことを進んでやる姿や、母親が父親に対してどんな口調か、どんな態度か、どんな感情を持っているかをよく見ています。

 

お母さんがお父さんのことを一生懸命にやっている姿を見ると、一番身近で大好きなお母さんが、お父さんを大切にしていると感じられます。父親の存在感は一気に増します。

 

更にその感情というものは、思春期の子どもたちに、大きな影響を与えることになるのです。 

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<父親が子どもと関われないことの恐ろしいデメリット >

 

日本の2003年の研究データ(少し古いですが)によると、母子家庭では、父子家庭より犯罪率が高く、その数は倍以上にもなるとありました。

 

また、もう少し古いアメリカのデータではありますが、2002年の調査で、一部男性囚人の39%、女性囚人の半数以上が、母子家庭であったことが分かりました。また、非行率、若年妊娠率も高い傾向にあります。

 

しかし、これは決して母子家庭を非難するために得られたデータではありません。母子家庭でも、以下のことを実践すれば、十分です。状況が許せば父親と子どもが会えることができれば、なお良いでしょう。

 

理由があって一緒にいられなくなった父親と母親が、敢えて顔を合わせることはないとは思いますが、お母さんはお父さんの悪口を言わないこと。お父さんは、子どもに会った時に目一杯愛情を注いであげることを実行してください。

 

ただ、もしそれも不可能であれば、お母さんは家でお父さんの話をたくさんしてください。この場合も、決して悪口を言わないこと。

 

そうすれば子どもは、お父さんに愛されていたという自信が持てます。その自信が、将来間違った道に進みそうになっても、自分であやまちに気付き、自分の力で道を正していける力になるのだそうです。

 

子どもは母親からは人との関わりを、父親からは社会を学ぶといいます。

 

たとえ共働きであっても、父親と母親から得るものは違うということですね。大きな社会に出て働く父親の背中を、見たり聞いたりしながら道しるべにしていくのでしょう。

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<父親と子どもの良好な関係で生まれるメリット

 

実は、父親が子どもに多く関わった場合、感情のコントロールや気持ちの切り替えが上手くなり、学業成績が向上し、自立が早くなるとの研究結果もあるそうです。

 

また、子どもが父親を尊敬していて、しっかりとした威厳を感じていると、思春期に母親の言うことを聞かなかったとしても、父親の一言でピシッと場が収まるとも言われます。

 

今はまだ、思春期にどんな反抗をするかが想像できないようなお子さんを持つご家庭でも、今の、この幼少期の積み重ねで、いつか訪れるその頃を、劇的にすんなり乗り越えられるということになります。

 

どうか、比較的言うことを聞いてくれるこの時期に甘んじず、幼いからこその今を、大切に大切に関わってあげてくださいね

 

子どもの将来は誰にも予測などできませんが、自分の考えで、自分の力で道をそれることなく修正していける子どもに育って欲しいと、心から思います。

 

保育士 まゆ